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英国ヨークシャーから季節のお便り

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プライベート続編



ぜんぜん「研究編」に行けません。

「今のところいい感じ」と書いたばっかりなのに、、、、また事件です。


うちは家中湿気とカビに悩まされていて、寒くても換気したり、
色々気をつけていても、特に湿ってる冬場(日本とは逆)は、
ひと月にいっぺんは、漂白剤スプレーを片手に目がチカチカしながらカビを取りまくる、
ってことをしないと、知らないうちに部屋の隅が真っ黒になってたりする。

花子の部屋は4畳しかなく、本人はハイベッドに寝ていて、
芳江が来ると簡易ベッドを床に広げるから、その時はもう本当に足の踏み場がなくなる。
必然と物が壁寄りに積み重なっていくんで、空気がとどこおり、
お風呂場の隣という立地もあいまって、4方壁面がカビの温床になってるんである、、、。

イースター休み中、良い子の花子は、物を減らすべく、誰に言われるでもなく片付けをしてたんだけど、
あの服もこの服も、お気に入りの靴もカビカビなのを発見して、撃沈。

これ、私も一度経験済みで、スーツやらシルクのドレスやらを大枚はたいてクリーニングに出し、
それ以来はクローゼット内もちょくちょく換気して、湿気のひどい床面には何も置かないようにしてる。
ハニーの棚の一番下にあった革靴が全面黄色いカビに覆われて発見されたことも、、、。



ウィッチー家(元々はハニーん家)は4L+D+Kの計7部屋。
4つある寝室のうち、3つはそれぞれ8畳ほどあって、あと一部屋はすこし小さい。
小さい部屋は元々芳江が使ってたけど、花子が出て行くと同時に、
即効元花子の部屋を芳江が占領。(っていうのがまたもめるんだよ)
この部屋は、ごたごたする数ヶ月前に、花子の誕生日プレゼントとして、
自分でインテリアを考え、全面改装してもらったばっかりだった、、、、。

まあ、花子はこの件については理解したんだけど、
芳江が使ってた小さい部屋は、いつまでたっても芳江の持ち物に占領されたまま。
芳江は物心ついた時から、片付けられない症候群ウィッチーの「ごみ屋敷」にしか住んだことがないから、
物を捨てない。

もう到底着れない幼児の頃の洋服から、誕生日とクリスマスの贈り物、
ありとあらゆる思い出の品が2つの部屋に山積みになってるらしい、、、、。

ちなみに私は1階にあるL+D+Kの部分しか入ったことがないんだけど、
どの部屋もほこり、動物の毛と物だらけ、トイレも最後にいつ掃除したのかわからない汚さで、
(築40年の公園のトイレを想像してください。)私は見ただけで吐き気がして、
どんなにもよおしてもあれは使えないと思った。

母親がそんななんで、子供が片付けるわけなく、
突然変異できれい好きな花子はそれもあってうちに住んでるんだけど、
うちは何しろ狭いから、カビ事件を機に元々芳江の部屋だった小さい寝室を、自分の別部屋化すべく、
片付けをしにここ数日ウィッチーの家に通っていた。

前回書いたように、最近ウィッチーとの関係も改善に向かっていたし、、、、。


ところが、この状況を良く思わなかったのが太郎と芳江。
昨日、花子が学校から帰って来て、片付けにいそしもうとウィッチー家に行くと、
「うちで何してんのさ」
「またお母さんのご機嫌取りかよ」ってな言葉を連発した。

その後何がどうなってエスカレートしたのか分からないけど、
太郎は夕飯を「こんなもん食えるか!」とゴミ箱に投げ入れ、
怒りにまかせて冷凍庫を蹴飛ばして内扉を大破、
花子が逃げるようにうちに戻ってくると同時にウィッチーが泣いて電話して来て、
ハニーはまた事態収拾に呼ばれて行くんであった、、、、。


太郎に事情を聞いても、
「俺の人生は最低だ」「こんなんなら橋から身を投げてやる」と繰り返すのみ。


こんなこと書いてばっかりいると、太郎がとんでもない子供に見えるけど、
普段は非常におとなしくて、私を含め他人には礼儀正く、人見知りりすぎるところはあっても、
バイトは普通にできるし、ドラッグも酒もやらない、基本は何の問題もない子なんだけど。

思うに芳江も太郎も、花子に嫉妬してるんである。

ろくでもない元彼が出入りし、貧乏で、ゴミだめの家から一抜けて、
将来有望で可愛くて、彼氏もできて、友達もたくさん、花子は確かにいつ見ても楽しそうに生きてる。

母親の家と、彼女との関係だけは、花子が失って、二人だけが持っていたものだったのに、
それすら改善していくと、いいとこ取りしてるようにしか見えないんである。

でも実際は、家を出たんではなく、追い出されたんであって、
カビだらけの4畳を、そりの合わない妹と共有せざるを得ず、
狭い空間に私っていう他人と住むのだって、ストレスだと思う。
勉強も友達づくりも、母親との関係改善も本人の努力なんである。

そう、花子はいつも自分の生活、人生を、快適で良い方向に持っていこうと努力している。
勉強だって、早くから「大学に行って、まともな仕事につく」って決めていて、
それに向かって自分でやってるだけで、うちらがどうこうしたわけじゃない。


元は賢いのに、勉強っていうものをずっと真面目にしてこなかった太郎、
いつでも成績は真ん中くらい、不況の中突出したものもないまま、来月ついに成人。(イギリスは18歳)

将来の目的も、指標もなく大人になることで、不安がいっぱいで、
人と比べて自分を哀れんでるところがあるんだと思うけど、
最終的に自分の人生は自分で切り開いていくもんなんだと、
肝をすえてたくましく生きていってもらいたいもんである。





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Jaro

Author:Jaro
「お世話になった設計事務所を辞め、家族と友人に後ろ髪を引かれつつ勉強+骨を埋めに英国へ行って参りま~ス」してから早7年。
相変わらず行き当たりばったり、流れに任せて生きる。
今年こそドクターになるぞー、、、

片割れ: ハニー
継子1: 太郎 (20)
継子2: 花子 (18)
継子3: 芳江 (14)
継犬:ブリンダス・エバンス(享年13才)

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