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英国ヨークシャーから季節のお便り

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近況報告(研究編)



やっと書く気に!

ほんと、博士って何してんの?って言われちゃうので、一応今の状況を、、、、。

博士課程を始めたのは2010年の2月。なんで、もう2年と3ヶ月になります。
大学で掲げてる「目標」終了時は3年だけど、それで終わる人はまーほとんどいない、というか皆無。

これは、人間3年で論文書けって漠然と言われてもなかなか計画的に動けないのと、
研究自体、他人とお金と色々がからんで始動するまでに何年もかかったりして、
3年以内に結果を出して論文にまとめるのが難しい、ってのが主な理由。

あとは博士って、やる前に働いてたり、紆余曲折して学生をやってるケース多いから、
年齢的に外野で色々おこりやすい時期で、家庭の事情等でやむなく遅れる、ってパターンも多い。

私の場合はこれ、どれも当てはまる感じで、順調に遅れてます、、、、。


前にもお伝えしたとおり、分野は「建築物緑化の温熱効果」で、
うちの大学では、最低3つ、新しい発見、成果を盛り込むってのが、博士論文の合格ラインなので、
私の研究は以下の3つ。

○ 屋上緑化の観測
○ 壁面緑化の観測
○ コンピューターシミュレーション

屋上緑化はもうかれこれ2年前に始まったプロジェクトだったんだけど、
なにしろ野外観測なので、計器に水が浸入したり、寒波で凍ったり、気象観測装置がカミナリに打たれたり、
いつも何かが壊れていて、完全な計測ができたのは去年の数ヶ月間のみ、、、、。

1年間のデータを取る、ってのが目標で、先月やっと水漏れで壊れた計器を取替えたから、
もうこの時点で、来年の4月まで観測続行決定。
これも計器が今後全部まともに動けばの話。んははは~


壁面緑化は私の主要研究で、一番大掛かり。
欲しいデータを、科学的に意味がある精度でとるには、イギリス中探しても、既存の緑化は使えるものがなくて、
これは自分で緑化壁をセッティングするしかない、というのが分かったのはいいんだけど、
それって実は、とってもお金がかかるんである。

これがネックで、シミュレーション重視に流れる研究はどこでも大量にされてるから、
妥協する前にとりあえず、どっかからお金をもらってくる方針でがんばってみることに。

去年、うちの大学はイギリス政府から、「企業と大学間の共同研究を支援する」研究費をがっぽり確保してきて、
これは学内審査しかない上、年度内に費用を使いきらないといけないから、比較的もらいやすそうだったので、
ぜひ応募してみようー!と安易に決定。

そうなると、まずは協力してもらう企業が必要。
総研究費のうち、1/3は企業もち、残りは大学もち、っていうのが決まりだから、
企業がまず出費に同意してくれないと、応募もできない。

イギリスで壁面緑化をやってる会社は今のところ6社。
とりあえず全部に打診をしてみて、3社いい感じの返事がきたから、
それぞれにはだまって、コソコソ3社と話し合いを進める、、、、。
にわか三又気分。
あなたでも、あなたでも、あなたでもいいのよ~


最終的には、一番話が早くて、熱心で、研究の意味を分かってくれた企業が、一緒にやりましょうと言ってくれて、
締め切りギリギリだったから急いで研究費応募書類をまとめて待つこと1ヶ月、、、、、結果、

下りましたー

計700万円ほど、、、、
いやー、奨学金も合わせたら相当金かかっててね、私の研究、、、、。
ほんと申し訳ないっす。

研究費が下りたのは確か去年末、研究開始は2月予定だったんだけど、
5月に入った今も、まだぜんぜん始まってません。

というのも、まずは大学の建物に壁面緑化を取り付けさせてもらうのにひと悶着、
2ヶ月の「お話し合い」の結果、おんぼろの建物を使わせてもらうことになったあと、
今度は「古いんで、壁にアスベストが含まれてるか検査します」と言われたのは3月のこと、、、、。

というわけで、今も結果待ち。
始まってもいない研究、終わるのはいつか、、、。


シミュレーション研究は、ソフトを使って自分でやればいいだけだけど、
実測の結果が出ないと、これだけやってもあんまり意味がないし、
始められることもあるんだけど、だらだらとのばしのばしに、、、、。


こうしてヒマ人博士生活が過ぎていくんでした。


それでも、2月、3月は学会発表論文の概要とか(コペンハーゲンだから、ゼヒ行きたい!)、
奨学金のレポートとか、博士研究の中間審査とかあったので、それなりに忙しかった。

まーこれも自分のせいなところがあって、
うちの大学は2年前の9月を境に研究課程の制度改正をしたんだけど、
私はその年の2月開始というひじょーにびみょーなタイミングだったため、
旧制度と新制度のはざまで置いてけぼりに、、、、。

博士はいつ始めてもいいんだけど、大抵の人は9月開始。
私は奨学金の条件が「3月までに学業開始」だったから、1月に修士を終了して、
そのまますぐ博士を始めたんだけど、そういう奇特な人たちは無視した制度改正。
必修科目が消滅して、単位が取れなかったり、色んな弊害が今になって出ている。


旧制度での中間審査は、まあ自分の準備ができた時で、とゆるかったので、
研究も始まんないしと、先送りにしてたら、
2月のある日、「中間審査は、今までの『いつでも提出OK』から、年3回、2、5、9月末のみとします。
さらに、博士課程を始めて12ヶ月以上たつものは直ちに報告書を提出するように」とのほぼ脅しメールが、、、、。

これ、制度を変えたお知らせと、脅し、同時ですよ。
しかも締め切り2月末って、うるう年でも29日しかない!!!!!!

報告書の必要字数10、000語(もちろん英文)。図とかが入ってA4一枚約300語として、33枚、、、、、、。
締め切りまで2週間、、、、。

ぜったい無理、と何度も泣きそうになりながら、
最後は2日ほぼ寝ないまま、書き上げたよ。

まあゼロからのスタートではなくて、これまでの論文やら、レポートやら、研究費応募書類やらから、
ひたすらコピペコピペ、そしたら何度も同じこと言ってて、直したら1000語減ってまた泣きそうになったりして、
29日ギリギリに提出。

本来1年かけて書くものを10日そこそこで。
そのあと口頭審査だったから、もう何を言われるかとやきもきしてたんだけど、

「いやー、すばらしい報告書だ」とべた褒めされ、研究計画もひたすら「すばらしい」と、絶賛するもんで、
ちょっと拍子抜けしながらもすんなり合格。

実感はしてなかったけど、2年間何もしてなかったわけじゃないかー、と自信もついたけど、
それより、これで素晴らしいって、他のやつらはいったいどんなん提出してんだ!!!!???
という疑問もおおいに沸いた。


というわけで、まだまだ研究生活は続きます。
相変わらず要領よく、脳みそ8割回転くらいでやってます。

論文提出は、来年中どこかで。
博士になるのは早くて2014年のことなので、(審査に最低数ヶ月、、、、)
「まだやっての?」とか、言わずに暖かく見守ってやってください




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Jaro

Author:Jaro
「お世話になった設計事務所を辞め、家族と友人に後ろ髪を引かれつつ勉強+骨を埋めに英国へ行って参りま~ス」してから早7年。
相変わらず行き当たりばったり、流れに任せて生きる。
今年こそドクターになるぞー、、、

片割れ: ハニー
継子1: 太郎 (20)
継子2: 花子 (18)
継子3: 芳江 (14)
継犬:ブリンダス・エバンス(享年13才)

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